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男ならホームラン風に一度は吹かれてみたい… [日記]

こんにちは。ぼくおくんです。
昨日からオールスター戦に伴うリーグ戦一時中断で
しばらくの間カープとしての試合はありません。

この休みがチームにとっても選手にとっても良い休暇となることを
願っています。

さてさて、そうなるとこのブログで何を書こうかなって思いましたが
以前に聞いて未だに覚えている不思議な話を書いてみようと思います。

野球にまつわる話なんですが…
この話を聞いたのは随分前でぼくおくんが中学時代の頃だったと思います。

近頃はドーム球場が増えたんですが
当時はドーム球場なんてない時代でした。

「ホームラン風」

こんな言葉聞いたことあります?
初耳って方が多いですよね。

中学時代にぼくおくんも初めて聞きました。
こんな話だったのです。

ある暑い夏の日。
苦節10年のベテラン選手が2軍から1軍に呼ばれました。
入団して以来初めての1軍昇格。

昇格に喜んだ彼はベンチで出番がやって来るのを今か今かと待ち続けます。
しかし、何試合も彼の出番は回ってきませんでした。
もう、俺の出番は回ってこないのかもな…
でも、10年も待ち続けたんだ…これが俺の人生。

そんな彼に出番がやっとめぐってきます
0-8。
もう、試合の大勢は決まってきていてチームは諦めモード。
そんな場面での代打が彼にとってプロ初舞台。

彼はで席に立つとき
「ストレートだけを待つ」
そう決めて打席に立ちます。
ですが、中々ストレートが来ない…。

2ストライクまで追い込まれた彼はこう考えます。
「次の球が仮に変化球だった場合、それでもストレートを待つ。
今まで10年も待ったんだ…。思い残すことはない。」

次の瞬間、10年待ち続けたストレートが来たんです。
彼は目一杯の力でバットを振りぬきます。

一瞬の静寂の後、スタジアムは大歓声に包まれます。
そうです。
彼の渾身の一振りは天を切り裂き一直線でレフトスタンドに…。

大ホームラン。

彼は万感の思いで一塁ベースを回ります。
その時です。
ヘルメットが飛ばされるくらいの風が一塁から三塁方向に向かって吹いたというのです。
思わず彼はヘルメットが飛ばされないように頭を押さえます。

歓喜の彼はベンチに戻り祝福の声をかけるチームメイトに向かってこう言います。
「今、すごい風が吹いたよね?」

チームメイト「いや?そんな風はいっさい吹いてないよ」

不思議の思った彼は翌日気象データを調べたんですが
やはり昨日の試合中、その地区に関しては全くの無風

では、彼が感じたヘルメットが飛ばされそうになるほどの風の正体は何だったんでしょう?

これが…「ホームラン風
ホームランを打った選手だけが感じることのできる不思議な風なんです。

彼はこのたった1本のホームランという記録だけを残し
このシーズンが終ると同時に現役を引退します。

のちに彼はこう振り返ります。
「あのとき、確かに強風が吹いた。だけどそれは心地よくいつまでも吹かれていたいと 思う風だった。ホームラン風なんじゃないかな…」

当時、この話を聞いたぼくおくんは野球を見るとき注意深く選手を観察してみました。
すると、ホームランを普段から打ち過ぎる落合選手も清原選手も…
ほとんどすべての選手が例外なくホームランを打って一塁ベースを回るとき ヘルメットを押さえるのです。

このとき「ホームラン風」は絶対に存在するな…と確信しました。
ですが、悲しいことにこの「ホームラン風」を感じることが出来るのは
実際にホームランを打った選手だけ。

でも、中学氏のぼくおくんはこう思いました。
何かに必死に取り組み、叶うはずのない夢がかなったとき 僕たちにも「ホームラン風」は吹くんだと…。

男として生まれた以上絶対にこの「ホームラン風」に吹かれてみたい。
そう思って既にかなりの時間が過ぎてしまいましたが
今でも「ホームラン風」は信じています。

今でもいつか吹かせてやるって気持ちだけは持っています。


今日からスターの競演のオールスターゲームが行われます。
ふと、この話を思い出したので紹介して見ました。

少年時代に夢見た記憶を思い出し、これからも頑張って行こうと
思ったりしました。
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