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涙活とは涙を流すこと。~涙が流れるイヌの話~ [日記]

こんにちは。ぼくおくんです。
久しぶりの更新になります。

今日は、皆さんに素敵な話を送りたいと思います。

昨今、涙活というものが流行ってますね。
心のデトックス効果を狙うもの。
涙を流すことによって、心の毒抜きをしましょうというこでしょうか?

能動的に涙を流すこと。
これは、人間にとってすごく必要なことだと思います。
ストレスの解消、リラックス効果が期待できるからです。

たまには、何もかも忘れて涙を流す。
そして、心の浄化をしてみませんか?

★「ボク」と名付けられた犬のお話

こんな素敵な話を聞きました。

今から20年くらい前に遡りますが、ある女の子がお母さんと保育園から帰る道中、
一台の車から段ボールが投げ捨てられました。

駆け寄って中をのぞくと、段ボールの中には一匹の小犬が…
すっかり衰弱しているようで、ブルブルふるえています。

心優しい女の子はワンちゃんを助けたいとお母さんにお願いします。

家に子犬を連れて帰り、看病をしてあげると少女の願いが通じたのか
徐々に元気を取り戻していきました。

子犬も、少女をお母さんと思ってか、少女の周りをはなれようとしません。
そして少女も子犬の事を「ボクちゃん」と呼びまるで兄弟のようでした。

少女の両親は随分前に離婚していて、母親との母子家庭。
父親は酒癖が悪く、暴れていたイメージしかありません。
そういった事情で、母親は遅くまで働きいつもひとりぼっちの少女にとって
子犬のボクはいつしかかけがえのない存在になって行ったのでした。

どこへ行くにもいつも一緒。
近所の人からも「ボクちゃんと仲良しね」と言われるくらいに・・・。
大好きなボクちゃん、これからも一緒にいようね。

ところが…
小学3年の秋の夜、ボクは突然息を引き取りました。

少女は悲しくて悲しくて、そして苦しくて、信じられなくて
ボクの犬小屋をそのままにしました。

ボクがいつ戻ってきてもいいように。
絶対に戻ってくると信じて。

しばらくたち、少女はボクに手紙を書きます。
書いてるうちに涙で字がにじんできてしまいました。

「ボクちゃん、いまどうしてますか?
また、あいたいよぉ」

ボクに届くように犬小屋の中にそっと手紙を置きました。

すると、不思議なことがおきました。

ある日、犬小屋をのぞくとそこには明らかに少女の書いた手紙ではない手紙が
置かれていたのです。

あわてて部屋に駆け込みその手紙を見るとこう書かれていました。

「お手紙いつもありがとう。突然いなくなったりしてごめんね。
ボクは元気です。どうしても今は会えないけど、いつもそばで見守っているよ。」

ボクちゃんからの手紙。
ボクと離れて丁度一年後の出来事でした。

それからというもの、ボクちゃんからの手紙は毎年、ボクの命日に必ず届くようになります。
本当に、少女のそばでボクが見守っているかのような内容の手紙。
愛でいっぱいの手紙が届くようになったのです。

そして、少女もいつしか高校生。
高校2年になったころ、母親から父が亡くなったと知らされます。

離婚後は一人暮らしだったという父の遺品整理をしにいくことになりました。

書棚からあるものが出てきたのです。
それは、少女がボクちゃんに書いたはずの手紙…
もう、何通も何通も…。

ボクちゃんからの手紙の主は父だったのです。

幼いころ、自分を捨てたと思っていた父。
酒で暴れてばかりいた父。
憎くて憎くて仕方がなかった父…。

そんな父が毎年自分の事を気にかけてくれ手紙を毎年忘れず送ってくれていた。
ずっとそばで見守っていてくれた。

あんなに許せなかった父が…。

少女は、うれしくてうれしくて涙を流し続けました。
そして、今度は少女が、父に手紙を書いたんだそうです。


いかがだったでしょうか?

ぼくおくんは、この話を聞いて涙が止まりませんでした。
そして、心が温まりました。

この心が温まる瞬間、これが心のデトックスが行われる瞬間なんでしょうね。

たまには、思いっきり泣くこともいいかなと思ったそんな一瞬でした。

最後まで、読んでいただきありがとうございます。

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